高校見聞録(仮)

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激怒  

文化祭が終わったら、勉強できる。

せみです。




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太宰治


メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此(こ)のシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。




伊坂幸太郎


メロスは激怒した。この王への怒りで、髪の毛が今にも逆立ち伸び始め、天を衝くのではないかと思うほどに、だ。同時に、政治とはなんだ、とも思った。メロスは、とある村の牧人だ。ただでさえ悪いことが許せない性分のメロスだ。いつも通り、笛を吹き、羊と遊んでいれば、こんなことにはならかったのだ。メロスは、十里はなれたシラクスの市にやって来ていた。メロスは両親も妻もいない。メロスは一人、少し歳の離れた気の弱い妹のことを思った。




石田衣良


あいつはメロスを怒らせてしまった。ワックスでテカテカに光る高いスイカを酔っぱらったオヤジに売りつけながら、俺はあの王様がどうなるか気になって仕方がなかった。メロスは、政治がわからないただの村の牧人だ。笛を吹くことと、羊と戯れることを何よりも生き甲斐にしている。けれど、あいつの正義感の強さは、この町では珍しいくらいだ。どうやらメロスは今日の朝ごろから村を出て、遠く離れたシラクスという町に行ったらしい。メロスは親父もお袋も女もいなくて、割といい歳の妹ならいたはずだが、どうだったかな。




奈須きのこ


メロスは激怒した。アレを──邪知暴虐の王を──殺す。政治は分からない。否、関係ない。メロスは、『村の牧人』だった。『笛』を吹き、『羊』と遊んで暮して来た。しかし本能が、アレを殺せと命じていた。気がついたらメロスはシラクスの市にやって来た。どうしてここまで来たのかは、よく覚えていない。父と母の顔は、もう思い出せない。結婚した覚えもないし、この頭に浮かぶ顔は、妹──最早それすらメロスにはどうでも良い些末な事だった。





福井晴敏

メロスは静かに、しかし確かに激怒した。メロスの目的は只一つ、かの『邪知暴虐の王』と呼ばれる男の殺害だ。メロスは何も分からない。分かることは『邪知暴虐の王』がこの世に存在してはいけないということのみだった。まだ日も昇らぬ今日の未明に、メロスは音もなく行動を開始した。体に染みついた無駄のない動作で、十里という距離をあっという間に走り抜け、《シラクス》のある場所に辿り着いた。父も、母も、妻もいない。唯一肉親とも呼べる十六の妹の顔を一瞬だけ思い出すと、それを消し去り、引き金を引いた。





有川浩

メロスは妹の頭を撫でると妹はえへへと笑った。





地獄のミサワ

メロスだけど、怒るぜ?




随時募集中


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コメント



池上彰

「なぜメロスはそこで激怒したんでしょうか、気になりますよね?
 そこでパネルを用意しました。ちょっと後を見て下さい」

URL | ツイン氏 #-
2011/06/07 05:34 | edit

>>ツインさん

ちょっと笑ったけどそれよりも朝五時から何してんスか……

URL | せみ #k6nwMOFg
2011/06/07 21:28 | edit

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