高校見聞録(仮)

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小人  

すごくミロを飲みたい気分。

せみです。



201112180.jpg


「借りぐらしのアリエッティ」を観た。



人間の家から少しずつ物を「借り」て暮らす小人達と、人間との関わりを描いた話。


全部見終わって残ったのは、別にそんな深いメッセージ性とかそういうのじゃなくて、純粋なワクワク感だった。自分が小人に会ったらどうするだろう。近くにも小人がいるのだろうか。みたいな。

もちろん、物語に答えを求めようと思えばいくらでもあるのかもしれない。
やれ地球という星の一部として生きている人間だの、
やれ多種族を排してまで生きる環境的な問題だの、
物語から受け手が読み取れる「物語のホンシツ」とやらは大量に存在するのだろうけど、これを観ている時は小人の世界、空気、自然、そういうのを通してただただ「想像」するより他無かった。


小人の世界を意識して、細かい音や水滴の大きさなんかにこだわられていたのも良かった。
小人の大きさと対比できるようなものが何もないシーンですら、小人のミニチュア感が伝わってきて、自分がガリバートンネルか何かで小さくなったような感覚に陥った。

登場人物の少なさも、見入ってしまった要因の一つだろう。
どうにも僕は推理小説なんかにありがちな「人物紹介」というものが苦手で、(これは僕が文化祭劇の台本を書く時にも気を付けたことだが)登場人物やその周りの世界、不必要な情報は極力カットすることによって、物語を分かりやすく、かつ奥深く受け取らせることができると思う。
その点で、名前のある登場人物が7人しかおらず、しかもその全員が名字や細かい人物像の開示無しに話が進んでいくのはとても良かったと思った。


ここまで書くとべた褒めみたいになっちゃうけど、強いて言うならもう少し盛り上がりが欲しかった。

小人として暮らす上での危険(猫とかカラスとか)との遭遇とかでワー!ワー!みたいなのがもう少しあっても良かったと思う。特に、ネズミを見つけた時の「やつらに出くわすとやっかいなんだ」という父親の言葉に対し、アリエッティが「これさえあれば楽勝よ」とまち針を勇ましく掲げるのを見た父親が、戦わない勇気もあるんだと諭すシーンから、そういった展開が期待できるはずなのに、どうも所々での伏線の回収が甘いように思える。



それでもやっぱり、この「アリエッティ」という世界観には引き込まれた。
「借り」のシーン、アリエッティの心の機微、翔の思い、小人目線の自然、ハルさんの子供っぽい性格、そういった全てが自分の五感に「匂い」や「空気」として感じ取れるような心地がした。



この作品は、ストーリーだけでなく、そういった世界観に引き込まれ、自分という人間をそこに写し見ながら世界と自分との関係性を改めて認識するという行程においても、「人間は世界の空間を“借り”て生きている」というメッセージを観客に伝えているのではないか。




金曜ロードショーで見たために所々のCMで若干興が削がれながらも、最後まで見入ってしまった作品だった。何より髪を下ろしたアリエッティがカワイッティでした!!!



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