高校見聞録(仮)

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運命  

二次試験終わるまで登校日があと5回しかないことに絶句してる。

せみです。



20111223.jpg

すっっっっげーどうでもいい話になります。



その日、いつものように学校の図書室で三時間ぽっちの勉強を終えた程度で満足感に浸っていた僕は、ゲーセンに行くお金も無いし、仕方が無く古本屋で立ち読みをすることにした。いや、この場面における僕のクズさは確かに突っ込まれるべきところだろうけど、今回のお話の主題はここじゃない。

古本屋で二時間ほど時間を潰し(思うところはあるだろうが堪えて欲しい)、その古本屋が入っているショッピングモールのトイレに向かった時のこと。


トイレまでの、少し入った通路(割と広め、幅4メートルくらい)でしゃがみこんで何やらカバンをゴソゴソと漁る女子高生と目があった。するとその子は僕に背を向けて携帯電話でいきなり通話を始めた。ように見えた。

彼女が黒のストッキングを履いていたからか、その上からやけに中途半端な丈の赤いソックスを重ね履きしていたからなのか、いずれにせよ僕はその女子高生がやけに気になった。「今、僕を見てから何かを誤魔化したのか?」

自意識過剰にもほどがあるが、そんな気がした。いや、ただの思いこみだろう。
トイレから出てくると、やはり彼女は通路にいた。僕の姿を確認するやいなや、慌ててカバンを手にとって逃げるように(実際は並んで歩くくらいだったが)行ってしまった。ここで「逃げる」と書いている時点で、僕はすでにこの女子高生が少なからず僕を意識しているようにしか思えなかった。
今なら「もしかしたら彼女は僕に一目惚れをしてしまったのではないか」なんてつまらない妄想も出来るが、あの時はただただ「前にどこかで会ったのかもしれない?」と、そのことだけを考えていた。結局、長い髪の毛とメガネに隠れて顔がよく見えなかったために、僕は今一度彼女の顔を見ようと振り返ったが、またしても目が合ってしまって、それどころではなく、僕は逃げるようにその場を後にした。



ここまでが、よくある日常のお話。



その後、もう一度古本屋で少しだけ時間を潰して、さあいざ帰ろうと駅のホームに降りると、なんとそこにあの女子高生がいた。中途半端な丈の赤いソックスを黒ストッキングに重ね履きし、ソックスと合った赤いカーディガンをブレザーの裾から覗かせている彼女は、やはり何かを探すようにカバンの中を引っかき回していた。

と、そこで再び目があった。僕と彼女はすぐに目を逸らし、僕は何食わぬ顔でいつも通りのドアの場所に並び、彼女は引っかき回したカバンの中身を整理したのか、やがてホームの階段を上って改札口へと戻っていってしまった。


僕はどうにもその女子高生のことが気になって仕方なかった。
ここで再び出会ったのも何かの縁なのか。やはり彼女と昔どこかで会ったことがあるのか。
小学校の友人か、学校の後輩か、はたまたもう十年以上会っていない幼馴染みか。

気になって仕方がない。いっそ追ってみようか。しかし自分が彼女をストーキングしていると思われている可能性もゼロではないのに、本当にそんなことをしてしまったらマズいのではないか、そもそもあの女子高生は自分のことなんかまったく意識していない可能性の方が高い。
思いこみというのは怖いもので、一度思いこみ始めると自分では止められなくなると言うことはよく分かっている。けれど、それでも彼女が気になって気になって仕方がない。


結局そこでひたすら悩み続けていると、彼女がホームに戻ってきた。凄く長い時間に感じたが、電車がまだ来ないところを見ると、恐らく一分程度の出来事だったのだろう。トイレに行っていたわけでもなさそうだ。何か落とし物をして、駅員に尋ねに行っていたのだろうか、いっそ声を掛けてみようか、でもそんな勇気もない。
なるべくそちらを見ないようにしながら、平常心を装っていると、彼女がなんとこちらに近付いて来るではないか。やはり知人なのか。名前が思い出せないどころか、顔を見てもピンと来ない。会ったことがないはずなのだが、もし知っている人だったらどうしよう、そんなことを考えていると、足音が僕の背中に近付き──

そして、通り過ぎていった。




……結局は全て思いこみだったのだろう。
最初から分かっていたことだが、改めて自分の悩んでいたことの愚かさに辟易してしまう。

その後彼女を見かけることは無いが、こういうのも有り体に言えば「運命」なのだろうか。


街で見かける人に興味を示すことは多々あれど、ここまで一人の人物を何度も見かけ、そしてここまで惹かれることはなかった。

さすがにこれが恋心なのかもしれないということは断じて無いと言い切れるが、それでもやはり僕はあの何度かあった目に、なんらかの意味を求めずにはいられないのだ。


名前も年齢も知らない、完全なる赤の他人ではあるが、こういう些末な出逢いにも何らかの縁があるとするならば、今まで自分が知り合った人たち、これから知り合う人たちとの出逢いにどうして大切な何かを思わずにいられようか。



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