高校見聞録(仮)

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秒速  

バレンタインデーは甘え。

せみです。



20120212.jpg

秒速5センチメートルを見た。


幼いころの、淡い恋心。

恥ずかしげもなく「好き」と口に出来ていた頃と、恥ずかしさを堪えて真っ直ぐな思いで「好き」と口に出来る頃との間の、ひどく中途半端で、ひどく未完成で、けれど一番自分に正直だった、あの頃。


そんなころに抱いてしまった恋心を諦めきれず永く思い続けてしまう遠野貴樹と、その恋心を胸に押し込めて今を生きている篠原明里。

なんかなー、男と女ってこうだよなーって思わずにはいられない。



映画としては、3話を1つの構成として20分前後で見せてくれるためとても見やすかったです。
それぞれの話にそれぞれのメインがいて、それぞれに感情移入しやすく、これがもし一つのお話として通して見せられていたら、また違った感想を抱いていたかもしれません。


映像に関しては、最初に載せた写真の冊子(学校の図書室でたまたま見つけたのが、今回この映画を観ようと思ったキッカケでもある)でも改めて見たけれど、非常に美術スタッフの熱意が感じられます。
空の色や、風景のコントラスト、印象的な場面での魅せ方はとても素晴らしい。

アニメ映画とはいえど、これは映画館で観たかったなというのが正直な感想。




遠野貴樹も、篠原明里も、澄田花苗も、それぞれの人生にたくさんの人の人生が重なっていて、本人の中で、それがどの程度の大きさなのかはその人次第。
決して、自分の中で占めているウェイトと、相手の中で自分の占めているウェイトが同じとは限らなくて、新しい人の人生を重ねるために、古い人との人生の重なりを少なくすることだってある。

未来を向くためには、過去から目を逸らさなくてはいけないなんて当たり前のことで、けれど僕が目を逸らしている間に過去は全部無かったことになってしまうんじゃないかと、怖くて目を離せなくて、執着してしまう。

強がって「もう過去なんて見てないよ」とかなんとか言いながらも、未だにビクビクと後ろをチラチラ振り返っている僕は、一体何が手にはいるというんだろう。


過去を失うことの何が怖いんだろう。

未来をやり過ごしてしまうことの方が、よっぽど怖いことじゃないのか。


ここまで遠野貴樹のように強い想いは持ってないけれど、やっぱり自分にも、遙か遠い後ろではなくて、もっと近い前を見なくちゃいけない時期は、もうずっとあったんじゃないかって。
本当は大分前から、未来を見なくてはいけない時期があったんじゃないかって。


僕はまだ、未来の方が広いのだから。



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